ホームランは、プロ野球を観戦していて最もテンションが上がる瞬間のひとつです。ホームランバッターといえば体格が良くて並外れたスイングスピードの持ち主というイメージが強いですが、もちろんそればかりではありません。元三冠王の落合博満氏がホームランを打つコツをレクチャーする動画があり、指導を受けた元プロ野球選手も目からウロコの状態で指導を受けていました。

落合氏がその動画の中で強調していたのが、ボールの回転でした。インパクトの瞬間にボールの中心よりも下にバットを当てることで球にバックスピンをかけるのだそうです。ピッチャーが投げる球もバックスピンの量が多いほど切れや伸びがありますが、打球の場合もバックスピンを与えることによって飛距離が伸び、結果としてホームランの確率が上がるのだそうです。

落合氏がバックスピンを上手にかけるための練習方法として紹介していたのが、ノックの要領でホームベース付近からバックネットの方に向かって打つ練習でした。ボールの下側にうまくバットを入れてポップフライを打つ練習です。これを繰り返すことでボールの下を叩く技術をマスターするのです。ホームランバッターの打球の軌道は選手によって違います。打った瞬間は外野フライに見えた打球がフェンスを越える時は、バックスピンの効果も見逃せません。